急遽 実家に帰っていた。
後ろで爆睡していたリュウオーが
窓の外をじっとみている雰囲気を感じ、
私もつられて見てみると
そこには大きな黒い蝶がいた。
モンシロチョウとか黄色と黒のアゲハとは違う見慣れない種類。
いつもは獲物を見て「きゃっきゃ」というリュウオーも
それを見ても特に反応することはなく、
ただただ注意深く見ている。
カメラを持って外に出ると、
「撮ってごらん」といわんばかりに
ひらひらせわしなく動き回る。
そのあたりにある花ひとつひとつに、一瞬だけ止まって
確認するように蜜を吸う。
そこでは私も黒い服を着ていて、
ちょうどその時間は、別の場所で故人が煙になっている頃だった。
煙になったついでに、カラスアゲハに変身して
天国へ行く前にうちの庭によったのかなぁ。。と
そんなことを考えていた。
と同時に 蝶もちゃんと撮れるようにと
まだまだ修行が足りん と言われてるみたいで
反省もしたのだった。